【京都・宇治の皮膚科医に聞く】肌の専門家が実践する健康習慣

いそべ医院
京都の活躍する“かかりつけ医”に、日々どんな健康習慣を実践しているのかを伺う本連載。
第2回となる今回は、宇治市木幡で地域に根ざした皮膚科の診療を続ける 「いそべ医院」の院長、礒部博子先生にお話を聞きました。
皮膚科医として長年、多くの患者さんの肌と向き合ってきた礒部先生。
健康的な生活が肌状態にも大きく影響することから、礒部先生ご自身も日々の生活習慣をとても大切にされているそうです。
さっそくその秘訣を教えていただきました。
普段の健康習慣で特に大切にしていることは?
礒部先生:「規則正しい生活」と「運動」です。
どんなに忙しい日でも、生活リズムを大きく崩さないようにすることを心がけています。
また、適度に体を動かすことは健康維持だけでなく、気分転換にもなります。肌の調子にも関わりますので、こまめに体を動かす習慣はとても大切だと感じています。
仕事が忙しい中で意識している健康管理のポイントは?
礒部先生:忙しいとつい生活リズムが乱れがちですが、できる限り同じ時間に食事をし、同じ時間に休むように意識しています。
皮膚科医として多くの患者さんを診る中で、肌トラブルの背景には 自律神経の乱れや生活習慣の崩れが関係しているケースが少なくないと感じています。
そのため私自身も、規則正しい生活を軸にしながら、日々の体調を整えるよう心掛けています。
日々の食事で気をつけていること、意識して摂る食材は?
礒部先生:とにかく「野菜をたくさん食べる」ことです。
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な野菜は、肌の調子を整え、体のコンディションづくりにも欠かせない栄養素です。診察で患者さんへアドバイスすることも多いので、私自身も普段からしっかり野菜を摂るようにしています。
運動習慣はどのように取り入れていますか?
礒部先生:週4回は必ず運動して、しっかり汗を流すようにしています。
特別なトレーニングをしているわけではありませんが、「短時間でも良いから必ずやる」を徹底することで、長く続けられています。
皮膚科の観点からも、汗をかく習慣は新陳代謝を促し、肌のターンオーバーにも良い影響があると考えられています。
汗をかくと気分もリフレッシュしますし、ストレス解消にもつながりますよ。
睡眠の質を上げるために工夫していることは?
礒部先生:寝る前3時間は何も食べないようにしています。
胃腸に負担をかけないことで、入眠しやすくなり、翌朝の体調も整いやすくなります。
忙しい毎日の中でも続けやすい、取り入れやすい睡眠ケアです。
長年続けている健康ルーティンはありますか?
礒部先生:毎日のストレッチです。
ほんの数分でも良いので、必ず体をほぐす時間を作っています。
続けるコツは、頑張りすぎないことですね。「短時間でいい」と自分に許可を出すと、無理なく習慣になります。
その習慣を始めたきっかけや、忙しくても続けられるポイントは?
礒部先生:仕事柄、同じ姿勢が続いたり、疲れがたまりやすいということもあって、毎日のストレッチを取り入れるようになりました。
長く続けるには「短時間でも毎日やる」ことが大切です。10分でも続ければ体が軽くなりますよ。
患者さんにもおすすめできる簡単な健康習慣は?
礒部先生:「毎朝10分のストレッチ」です。
特別な道具や広いスペースも必要なく、忙しい方でも続けやすいと思います。
朝に体をほぐすと血流が良くなり、1日のスタートが軽やかになります。
読者への健康メッセージをお願いします!
礒部先生:「毎日汗をかくことは、お肌にもとても良いです。ぜひ習慣づけてみてください。」
無理のない範囲で、体を動かしてリフレッシュすることが健康づくりの第一歩。
先生の言葉には、皮膚科医ならではの視点が込められていました。


